神保町に建つ、劇場・映画館のコンプレックス。
日建設計の神保町シアタービルの竣工が近づいています。
SDレビューにも入選している注目プロジェクトですね。
斜線制限の下、天空率計算の適用で最大限の容積を確保し、
かつ制限を感じさせない形状の外観。
一見奇異に映りますが、実際は法規制との戦いで出来たデザインですね。
鉄筋コンクリート造の構造体を耐震壁となるコールテン鋼で皮膜しています。
それぞれ異なった傾斜をもつ三角形の鉄板耐震壁パネルは、
つなぎ目を樋や水切りとして、意匠とディテールを両立しています。
想像していたよりも重厚で、地味な印象を受けます。
しかし用途を考えるとそれで良くて、
この建物が主役になる夜には、美しい光を放つでしょう。
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